声の漬物シリーズ1

2005年7月16日(土曜日)
公園通りクラシックス(渋谷駅より徒歩10分)
19時開場/19時半開演 2500円(1drink付き)

第一部 武満徹の旋律による、歌への試み
第二部 谷川雁のテクストによる、歌への試み

大岡 淳/パフォーマンス演出
かのうよしこ/企画発起人・歌い手
河崎 純/企画構成・作曲・コントラバス
神田晋一郎/ピアノ
小阪亜矢子/メゾソプラノ
小森慶子/ソプラノサックス、クラリネット、バスクラリネット
瀬尾朋美/チラシデザイン
原 牧生/詩作・ボイスパフォーマンス
メイコ/パフォーマンス
事の発端
今年の1月8日、音樂美學の神田晋一郎さんのライブにお呼ばれしてルネサンスやバロックや河崎純さんの新曲などをやることになり(なんだか不思議な取り合わせですけど)、そのとき神田さんのピアノを初めて聴いて「こりゃ武満やるしかない!」と思い、ナンパ?したのがすべての始まりです。
その後、河崎さんが「神田君とやるなら俺も弾くよー」と申し出てくださったのが、間違いの始まりでした(失礼)。「武満だけで2時間のプログラム組むつもり?」という問いに「いやぁ、まぁ、それでもいいんですけど、こんなの一緒にやってもいいなーと思ってるんですよー」と言って私が提示したのは『青いうた白いうた』・・・。どちらも、「いわゆる合唱畑」では超がつく有名曲ですが、全く関わりが無く生きてきたので、今に至るまで合唱で歌ったことも聴いたこともほとんどありません。でもソロでやることには興味があって、懐にしまいこんでいたネタだったのです。
河崎さんが「谷川雁」という伝説の革命詩人なんていうエサに食いつかないはずはありませんでした(今から考えれば)。武満を神田さんとやること、という柱のほかに、河崎さんの谷川雁考察が、この瞬間から始まったのでした。
‘05.7.4追記
2日間集中稽古
この土日、連続で一通りの稽古をしました。といっても、全員が初めて顔を合わせ、初めて全ての曲を見て、全容が見えてきた、という意味であって、完成型としてはまったく未知数ですが、まぁ河崎さんとの作り方っていつもこうだから、そんなもんか、みたいな。一番心配なのは『白いうた、青いうた』ですね……。
今回はパフォーマンスも入り、クラシックの歌い手がやる、いわゆるコンサートとは形態がかけ離れています。一部と二部がそれぞれ単体として無機的にも、むろんお互い有機的にも関わりをもって存在していて、演奏全体としてシアターピースのように見られる作品になれば、と思って作っています。構成も大分決まってきたのですが、意図が反映されるには何をすればいいのか考えるのが楽しいけど難しい。お客様と「考えるネタを共有」することが出来ればいいのですが。
歌ってなんだろう?
声ってなんだろう?
楽器ってなんだろう?
言葉ってなんだろう?
身体ってなんだろう?
動く、ってなんだろう?
止まる、ってなんだろう?
1人でものをつくるってどういうことだろう?
一緒にものをつくるってどういうことだろう?
人は皆違うのが当たり前で、色々な場所で色々な時間で生きている。
それが「何か」をつくる為に、時間を共有して過ごす。
オペラをやっている時も思いますが、それは途方もないやりとりです。
心の臓に迫らないと出来ない。
今回は本当に、初対面の、立場もうんと違う人達と出来て、私は幸せです。
大岡さん。
パフォーマンスと、パフォーマンスの演出をしてくださる大岡淳さん。
ホームーペジはこちらです。本人もすごく面白い方ですが、読むだけでも面白い。オススメですので是非どうぞ!
神田さん。
そもそも神田さんと一緒にやりたくて始めたこの企画ですが、神田さんは結局現在とても忙しくて、あまり遊んでもらえません。リハも来ていただくのが悪いくらいで……とか言いつつ遠慮無く呼び出してますが。『音樂美學』を主宰してらっしゃいまして、現代音楽というか即興音樂というか、とにかく面白いことやってらっしゃいます。音が好き!! なんというか、土臭い私とは正反対なキラキラ感がございます。『音樂美學』のサイトには横のリンクから飛べるようになっております。今回のリハの写真も沢山出てます!! そして私の顔なども……うう。ついているコメントに依れば私は『基本的に陽気』らしい……大学の人達に聞かせてやりたいよこの言葉……基本的に陽気らしいですよ私……常に基本的に無愛想という噂ですが……やっぱり人間色々な面を晒して生きているのね……と思う次第です。
有り難いことに秋にも一緒にやるお話を頂きまして、今日はメチャクチャ打ち合わせしました。電話で。しかしWILLCOMユーザ同士なので無料。ビバ!ウィルコム!! こちらもリンクがございますから是非加入して下さい(回し者です)。←ウィルコムの宣伝の為のネタフリだったのか?私……
小森さん。
今回初顔合わせ&初共演のおひとり、管楽器を自由自在に操る小森慶子さん。いつも3つの楽器を背負って遠い道のりを来て下さいます。しかもいつもカッコイイ。演奏もカッコイイが雰囲気がそもそもカッコイイ!
『白いうた青いうた』は、河崎さんと小森さんとわたしの3人でやるのですが、これがまた、激しく難しい。河崎さんとたった2人で成立させる、ということは、5月にボランティアの本番で既にやっていたことだったのですが、管楽器がどうからめばいいのか、すごく難しく――曲をその日初めて見た小森さんには本当に申し訳ない感じで、最初の合わせは結構愕然となって終わりました。
そして二回目のリハ。
早く音を出して確かめたい病にかかっていたわたしを、小森さんがドウドウと落ち着かせて下さり、まず、ライブの中での『白青』の位置と、コンセプトの確認をしっかりとり、その上で全部の曲について「方針を定める」作業を行いました。そして――音出し。……いい。前回とは比べモノにならない達成感です。難しい曲もありましたが、だいたいの絵は見えてきました。すごくいいライブになりそうです。小森さん、本当に有り難うございますっっっ!
小森さんにはライブの全部を通して本当に今回活躍していただきます。
普段のライブ情報等は小森さんのホームページへ飛んで見てみて下さい!
……スゴイです。まぢ。
‘05.7.15追記
最終リハ終了!
色々ありましたが、なんとか今日も終わりました。
明日も頑張ります。。。
とても良いモノが出来たと思うのですが、こればっかりは見に来て下さる方がいないとなんともなんとも。。。
プログラム的配布物も、ラフを描いて、プロの方に作っていただきました!
すごい!!
本当に色々な方々にお世話になりました。
有り難うございました。
あとはゆっくり風呂に入り、ゆっくり寝て、マッサージに行って、楽譜を作って、プログラムを取りに言って、うまいもん食うだけです。
久しぶりに明日の夜はお酒が飲めるーーー!!!!!!!!
嗚呼、嬉し。

声の漬物シリーズ1” への5件のフィードバック

  1. 発見しました。
    いつもお世話になったます(笑)
    次回はコーヒーではなくジョッキで。

  2. わーーー!!!
    お世話になってます!(現在進行形)
    先程プログラムデータ拝見して大フィーバー中です。
    すごい、すごい、すごい! 流石プロ・・・!!!
    是非お二人で当日いらしてくださいね!!
    ご招待致しますから!!!
    次回は是非ジョッキで、また紙と製本の話をしてやってください(笑)。楽しみにしております♪♪

  3. おんなじハンドルの方がいらっしゃるのか
    私はその方とは違うようですね(汗)

  4. あ、あれ????ごめんなさい!!!!失礼をば!
    ハンドルネームというよりは「次回はコーヒーではなくジョッキ」で反応してしまいました(最近そう言ってお酒の飲めない日が多い・・・のだろうか???)
    誰なんでしょ・・・??? ひ、ヒントください・・・

  5. わかったーーーーー!
    これは、これは、いらっしゃいませ(笑)
    是非ライブにはいらして下さいませ♪

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