オペラの上演

オペラの上演には本当に様々の困難がついて回る。
それを取り仕切るのは制作であり、演出であり、指揮者であるわけだが、この三位一体をウマイ具合でこなすことは、学生にとっては至難の業だ。
わたしは今まで二度、オペラの演出と制作を同時にやった。ついでに言えば出演もした。これはかなり無謀な策であるが、人材がいないということは恐ろしいことで、代わりがいなければやらねばならない。
最近、人づてに、当時稽古場で寝食を共にした(と言っても過言ではない)キャスト達の感想を聞くことがあった。あの時のアレは楽しかった、面白かった、というようなものだ。「来るのが楽しい稽古場」を作れていたのだなと思うと、それだけで演出なんていうものに手を染めた甲斐があったと嬉しさがこみあげてくる。長丁場になるオペラの稽古で、役者に「来たくない」などと思わせたらおしまいだ。某尊敬するチェリストからは、そんな稽古場になるくらいならオペラやらない方がいい、と厳しいお言葉を頂戴した。全くその通りだと思う。
過去二回のオペラ経験を元に、もう一度、今度は制作と出演に絞って(これでも絞ってるんです…)オペラ上演をプロデュースしたいと思っている。演出・制作(自分だ)・字幕の人材は確保し、演目も決めた。実は自分からオペラを立ち上げるのは今回が初めてなので、少々緊張だ。しかし、やるとなったら今までで最高のものを作りたい。もっと面白いことをしたい。
詳細は秋になりそうですが、請うご期待!!