カキョクカフェ #13 大きな森の木の庭で~その3~

ランドスケープは、風景。サウンドスケープは、音風景。
 
 作曲家や詩人達が描こうとしたソレは、本物よりもソレっぽく、鮮やかに、匂い立つように、まるで今そこにあるように鳴り、風にのります。
 
 昨年に引き続き、「木と森と庭」をテーマに。
 
 切り出し、火をくべ、暖を取り、料理をし、家屋を建て、文字を書き、道具に仕立て、そして心の拠り所ともした、隣人たる木と森。人の手で創り出された、自然で不自然な「庭」という世界観ーー
 
 誘い込まれて抗えない、深い緑の物語を、今宵再び。
 
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2016年8月30日(火)
Door Open 19:30 / Start 20:00
予約¥2,700/当日¥3,000(ドリンク代別)
 
会場:Z.imagine(ジマジン)
03-3796-6757
港区北青山2-7-17 青山鈴越ビルB1F
銀座線・外苑前駅2番/3番出口徒歩10秒
 
 
 
今回はカキョクカフェ初の二重唱がお目見えです。
同門のソプラノ歌手、磯辺絢子さんをゲストにお迎えして、声によるアンサンブルを編みたいと思います!
ゲストはカンテ定直さん以来の記念すべき二人目^^ 番外編も含めると15回ほど行っているカキョクカフェですが、希少なゲストさん登場の回です。是非お楽しみに!
 
ご予約はkano@art.707.toへメールくださいませ。(@を半角にしてください)。
会場でお待ちしております!

 
本公演は終了いたしました。
コンサートの様子や感想をブログなどに書いてくださった方がいらっしゃるので、嬉しくなってリンク↓
https://www.facebook.com/wataru.amano.52/posts/1290518701012751
http://ameblo.jp/paopao-1209/entry-12196361743.html
 
これからもよろしくお願いいたします。
 
 
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演奏曲目(予定):
シューマン「くるみの木 Der Nussbaum」(1840)
リスト「もし素敵な芝生があれば S’il est un charmant gazon」(1844)
サン=サーンス「牧歌 Pastorale」(1855)
ステンハンマル「森の中で I Skogen」(1887)
シェーンベルク「架空庭園の書 Das Buch der hängenden Gärten」抜粋(1908-09)
レーガー「マリアの子守歌 Mariä Wiegenlied」(1912)
ヒナステラ「忘却の木の歌 Canción al àrbol del olvido」(1943)
ボーン・ウィリアムズ「毒の木 A Poison Tree」(1957)
高橋 翔吾「何処にもない木」(2014)
根本卓也「林の中の問答」(2016・新作初演)
 
and more…
 
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かのうよしこ(vo/企画・構成)
青山学院大学史学科日本史専攻、東京藝術大学声楽科、京都造形芸術大学ランドスケープデザインコースを卒業、京都造形芸術大学大学院芸術環境専攻(日本庭園分野)修士課程に在籍中。たいとう歴史都市研究会会員。サウンドスケープ協会庭園ワーキンググループに参加。通信業界、音楽業界での勤務を経て、現在フリーのヴォーカリスト、ヴォイストレーナー、エディター、ライター。2013年より「カキョクカフェ」主宰。様々な風景を古今東西の歌曲で描き出すプログラミングを続けている。マドリガーレ・アンサンブルSestetto Vocaleメンバー。WirelessWireNewsにてコラム連載中。
https://wirelesswire.jp/author/yoshiko_kano/
https://www.facebook.com/sestettovocale
 
高橋翔吾(pf/作曲)
東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程(作曲専攻)修了。在学中に安宅賞受賞。アンサンブルの作編曲を中心に、iPhoneアプリのサウンドデザインにも携わるなど、“音”の需要があるところに出没。主に机の上、たまに人の前で活動する。クラシック、現代音楽、ライヴ、と発表の場はさまざまで、場所や演奏者によってできあがるものが大きく変わるので、“本当のところ”は自分でもよく分かっていない。御殿場発・東京/仙台経由・行先不明のアコースティック・バンド「RAIN CATS & DOGS」メンバー。(社)日本作曲家協議会会員。
 
白沢達生(プログラムノート、トーク/翻訳、ライター、企画協力)
明治学院大学文学部英文学科を卒業後、青山学院大学大学院にて西洋美術史を専攻。19 世紀フランスにおける17世紀オランダ美術(室内風俗画)の評価変遷を研究。音楽雑誌編集をへて、2004年より音楽ソフト輸入販売へ。そのかたわら翻訳業務(仏・伊・英・蘭・独など)も行い、アートマネージメントを通じてのコミュニケーション・文化交流の可能性を模索している。訳書は『バッハを愉しむとき』(仏Alpha /マーキュリー)ほか、Alpha、Arcana、Indésens、Ricercar、Zig-Zag Territoiresなどのレーベルのライナーノート翻訳多数。
 
磯辺絢子(ソプラノ)
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。昭和音楽大学大学院音楽芸術表現専攻声楽科卒業。オペラでは、敦賀での「げんでんふれあいコンサート・《魔笛》」童子1、《ディドとエネアス》ベリンダ役、2010年初演オペラ《忠臣蔵・外伝》遊女、町人役で出演。また小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトにて、コーラスとして参加。宗教曲では、ヘンデルの《メサイア 》、シャルパンティエの《真夜中のミサ》でソリストを務める。寺谷千枝子、永井和子、細川久美子の各師に師事。