アジア音楽祭2010 in 東京:合唱コンサート「アジアの調べ」

怒濤のような練習日程と怒濤のような本番で、もう先週には過ぎ去ってしまった話ですが、備忘録として。

アジア音楽祭2010 in 東京

第4日目:合唱コンサート「アジアの調べ」
10月4日(月)開演18:30 北とぴあ・さくらホール

Vox humana(ヴォクスマーナ)という、母校のOBが立ち上げた合唱団があります。とにかくやってる曲が難しい!超現代物!!絶対音感もしくはソルフェ能力が無いと絶対に無理なんじゃないか!?という曲ばっかり、バリバリやってのける人たちなワケですが・・・大学時代の同級生が「どうしても人が足りないから手伝って!」と声をかけてくれて、参加させて頂く機会を得ました。

 洪銘健(香港):遊園驚夢
 葉浩堃(香港/英国):鹿柴
 キャロル・ショーティス(ニュージーランド/英国):弔いの歌
 何仲実(シンガポール):生と死
 趙菁文(台湾):銅鑼と太鼓
 内田満開(日本):祈り―南無阿弥陀仏
 ウォン・チーウェイ(マレーシア):マレイの3つの国
 シュミュエル・マーキン(イスラエル):ベン・ゾーマの言葉
 山本純ノ介(日本):無伴奏合唱曲2番 パンタレイ? 律の章

全員作曲家は生きている方々。半数以上、演奏会にいらしたのではないかな。
それにしても…難しすぎて、もう何が何だかわからなかったっす…
わたしは途中赤字にした3曲だけのお手伝いでした。

生と死については楽音の担当ではなく、shi—-su——という、ほとんど子音だけを紡ぎながら、2人1組で舞台をうごめく役所(こういうのは得意w)。本番当日になってちょっとした演出を加えて、かなり良い雰囲気になってました。現代物はこういう一工夫で途端に聴きやすくなる良い例でした。

太鼓の曲は、アジアの様様な打楽器の音を口で模してやる曲。クラップとか巻き舌とか、もともと私は声楽やるのに必要最低限しか出来ない程度のすっごい不器用さなので、得意な人に変わってもらったり、打楽器の音の減衰がうまくできなかったり・・・もう、すっげ苦労しました・・・最後は楽しかったですが・・・作曲家も可愛い方だったし・・・w

内田さんの曲は、ひたっすら「南無阿弥陀仏」という歌詞で不協和音うごめく朗唱が続いたと思ったら、まるでインプロみたいな音の散らばりがものすごい早さでやってきて、最後急加速の南無阿弥陀仏が4ターンしてカットアウト!という・・・コレも音程がどっちらこっちらいっちゃって本当に大変な曲でした・・・しかもすごいピアニッシッシモでロングトーン南無阿弥陀仏も発声的にも辛かったし・・・

と、とても大変な曲の割に、練習回数は数えるほど。
もーーーーーーー死ぬかと思った。出来なさすぎて胃が痛くなるし・・・ご迷惑かけるだけになっちゃったのではないかと・・・

でもこういう機会を逃さず、現役の人たちの間で歌わせてもらうことってすごい自分にとっては有り難いなと思いました。先輩後輩との接触の機会も有り難かったし・・・

ホント、あの大学に入れたことを、いろんな偶然に感謝した次第。
誘ってくれた同級生と、受け入れて下さった団員の方々に、最大限の感謝を。

また一緒にやれるといいなぁ、とは、おいそれと書けるような難易度ではないのですが・・・・・・・