カキョクカフェ #12 いざなはれ、はるのひかりのばらのその

春を待ち構えてか、雨と嵐と寒さが吹き荒れる3月です。

3月と4月のちょうどまんなか、「春の光」を感じられる歌を集めました。思えば3年前、カキョクカフェを始めた時のテーマも「春」でした。新しい春は、今年も、もちろん、波瀾万丈です。

さて今回のコンサート、「光」をテーマにすると同時に、光輝く春の王様、バラの花束を編むことにいたしました。今年2月に我らがウンベルト・エーコがお亡くなりになった追悼の意味も込めて・・・『薔薇の名前』にちなみ、その時代を思わせる曲も散りばめて。

今回の共演者は久々の高橋翔吾さん。新曲は根本卓也さんからもご提供頂き、今回も盛りだくさんでお送りいたします。

会場でお待ちしております!

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2016年3月30日(水)
Door Open 19:30 / Start 20:00
予約¥2,700/当日¥3,000(ドリンク代別)

会場:Z.imagine(ジマジン)
03-3796-6757
港区北青山2-7-17 青山鈴越ビルB1F
http://www.radio-zipangu.com/zimagine/
銀座線・外苑前駅2番/3番出口徒歩10秒

ご予約はこちらで参加表明していただくもよし、メッセを頂くも良しです。お待ちしております!

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演奏曲目(予定):
アルフォンソ10世「バラの中のバラ Rosa Das Rosas」(13世紀)
パーセル「薔薇の花よりも Sweeter than roses」(1695)
シューベルト「野バラ Heidenröslein」(1815)
フォーレ「イスパハーンのバラ Les roses d’Ispahan」(1884)
ラフマニノフ「春の水 Весенные воды」(1896)
シベリウス「三月の雪の上のダイヤモンド Diamanten På Marssnön」(1899)
トゥリーナ「公園の噴水 Les fuentecillas del parque」(1925)
グァスタヴィーノ「バラと柳 La rosa y el sauce」(1942)
高橋翔吾「また来ん春」(2015)
根本卓也「光」(2016・新作初演)

and more…

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かのうよしこ(vo/企画・構成)
青山学院大学史学科日本史専攻、東京藝術大学声楽科、京都造形芸術大学ランドスケープデザインコースを卒業、京都造形芸術大学大学院芸術環境専攻(日本庭園分野)修士課程に在籍中。たいとう歴史都市研究会会員。サウンドスケープ協会庭園ワーキンググループに参加。通信業界、音楽業界での勤務を経て、現在フリーのヴォーカリスト、ヴォイストレーナー、エディター、ライター。2013年より「カキョクカフェ」主宰。様々な風景を古今東西の歌曲で描き出すプログラミングを続けている。マドリガーレ・アンサンブルSestetto Vocaleメンバー。WirelessWireNewsにてコラム連載中。ウェブメディア『考えるあかり』編集長。
http://kangaeruakari.jp/
https://wirelesswire.jp/author/yoshiko_kano/
https://www.facebook.com/sestettovocale

高橋翔吾(pf/作曲)
東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程(作曲専攻)修了。在学中に安宅賞受賞。アンサンブルの作編曲を中心に、iPhoneアプリのサウンドデザインにも携わるなど、“音”の需要があるところに出没。主に机の上、たまに人の前で活動する。クラシック、現代音楽、ライヴ、と発表の場はさまざまで、場所や演奏者によってできあがるものが大きく変わるので、“本当のところ”は自分でもよく分かっていない。御殿場発・東京/仙台経由・行先不明のアコースティック・バンド「RAIN CATS & DOGS」メンバー。(社)日本作曲家協議会会員。

白沢達生(プログラムノート、トーク/翻訳、ライター、企画協力)
明治学院大学文学部英文学科を卒業後、青山学院大学大学院にて西洋美術史を専攻。19 世紀フランスにおける17世紀オランダ美術(室内風俗画)の評価変遷を研究。音楽雑誌編集をへて、2004年より音楽ソフト輸入販売へ。そのかたわら翻訳業務(仏・伊・英・蘭・独など)も行い、アートマネージメントを通じてのコミュニケーション・文化交流の可能性を模索している。訳書は『バッハを愉しむとき』(仏Alpha /マーキュリー)ほか、Alpha、Arcana、Indésens、Ricercar、Zig-Zag Territoiresなどのレーベルのライナーノート翻訳多数。