アレクセイ・アイギと河崎純、新作初演とシアターピースと。

3.11の影響で、演目が変わりました。


 3月24日に予定されていた「いまからここで 6 ロシアより 作曲家 アレクセイ・アイギを迎えて」は、国際交流基金により招聘される予定だったアイギ氏の来日が中止となったため、内容を変更して行うことになりました。「いまからここで」では氏の来日を心待ちに、様々な新曲やパフォーマンスを準備していましたが、残念ながらまたの機会を待つことになりました。

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【砂の舞台の上で、震える石】
いまからここでバージョン

河崎純(コントラバス)
かのうよしこ(アルト)
鈴木拓朗(パフォーマンス)
いまからここで(朗読・パフォーマンス)

構成・作曲:河崎純
主催:詩の通路
詩の通路・ウェブサイト:http://shinotsuro.net

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 今回は作曲家、コントラバス奏者の河崎純が一昨年行ったコントラバスソロシリーズ「震える石」を、「いまからここで バージョン」として行うことになりました。テクストは主に、モスクワ公演も行った昨年のシリーズ「砂の舞台」で使用した「ことば」で、アイギ氏の父で詩人のゲンナジイの詩の断片も用います。わたしたちは、「待つ」ということをテーマに「いまからここで 6」の創作作業をはじめました。アイギ氏の不在により、かえってこのテーマが明確になっています。ダンサーの鈴木拓郎さんがパフォーマンスで、アルト歌手のかのうよしこさんがいくつかの歌で、俳優の美加理さんが録音で加わり、「在」と「不在」の空間を重層的に創出します。「砂の舞台」の上で震える「石」のような言葉と音、そして私。
 地震によるこのような事態でお誘いするのは恐縮ですが、心よりお待ちしています。


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いまからここで 6
〜ロシアより 作曲家アレクセイ・アイギを迎えて〜

いまからここで6

2011年3月24日(木)
開場19:00/開演19:30
公園通りクラシックス

渋谷駅より徒歩10分
料金:2,500円

構成:河崎純
作曲:アレクセイ・アイギ、河崎純

出演
荒井靖水(薩摩琵琶)
荒井美帆(箏)
アレクセイ・アイギ(vln)
河崎純(cb)
かのう よしこ(アルト)
柳 珠里(ソプラノ)
鈴木拓朗(ダンス)

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「いまからここで」今までの公演はコチラから、どぞ!

 今回、国際交流基金の招聘で来日するアレクセイ・アイギさんは、ロシアやヨーロッパでの自らのアンサンブル「4’33″」を率い、活躍する作曲家・ヴァイオリン奏者・・・だそうです。わたしは初めて楽譜をもらって知りました(すいません・・・しかしスゴイアンサンブル名だと思いませんか・・・w)。

 少数民族であるチュバシ共和国の詩人である、父ゲンナジイ・アイギの詩を用いた声楽曲を日本初演(多分)、あとは超久しぶりに河崎純の新曲です。

 河崎さんといえばブレヒト、ブレヒトといえば河崎さん、というくらい、河崎さんとは学生時代ブレヒトをやりまくり、あとはロルカのチクルス全曲2人でやったり、武満やったり白青のうたやったり・・・まぁとにかくいろいろやったもんですが、就職してしばらくご無沙汰だったんですよね。なにせ頂く仕事が毎回タイトなので、フルタイムで仕事してる人には向かない(笑)。とはいえ、最近ロシアロシアに向いている河崎さんとご一緒したいなと思っていたところにロシアモノでお声がかかり、嬉しい限りです。

 そしてもう一人!初めて一緒にやる柳珠里ちゃんは私がなんとか口説き落とした歌い手ですが、とても地に足付いた穏やかで芯の強い、私好みの歌を歌う人なのです!

というわけで、個人的に、本番が楽しみです。

 相変わらずの、クラシックスなのにシアターピースなのね・・・っていう感じの本番になると思います。ちょっと変わった舞台が好きな人は是非遊びにいらして下さいませ☆

おまけ;参加したリハの様子が荒井さんのブログに載っておりました